2020-11-27
ZTEジャパン株式会社よりニュースレターをお届けします。中国では商用5Gが2019年11月に開始され1年が経ちました。今回は、これまでにZTEが携わった様々な分野での5G関連トピックスをまとめてお伝えいたします。
新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するとともに作業再開を速やかに対応するため、5G + AIに基づいて多人数体温測定監視システムを開発しました。南京濱江工場、管理委員会などの部門で適用に成功し、生産再開を支援しました。
元々工場では耳温計を使用して検温していたため、朝のピーク時には入口で人が集まるなど、感染のリスクが非常に高くなります。この問題を解決するため、ZTEは自社開発の5G + AI検温システムを配備しました。この検温端末は、異常な体温を検知するとシステムが警告を出す仕組みですが、大きな特徴は測定距離が最大10メートルに達することと、最大64名まで追跡できることで、人の集中を避けることに有効でした。また同時に、測定データは5Gでリアルタイムにクラウドへアップロードされ、作業員の体温状態および出入りを記録、分析し、安全な作業再開に貢献しました。
新型コロナウイルス感染症の拡大前から、ZTEではリモート診断についての取組みを進めていました。2019年11月、ZTEは豊富な医療業界の経験を持つNeusoftHanfengと戦略的協力パートナーシップを構築しました。
ZTEが持つ5Gのエンドツーエンドの強みをいかして、医療シナリオにおける5Gベースの革新的なアプリケーションを共同で調査および実践し、5Gのスマートヘルスケアの商業化を加速させました。
新型コロナウイルス感染症が拡大しはじめた2020年1月には、ZTEは四川テレコムと協力して四川大学華西病院の5Gカバレッジを完了し、全国初の新型コロナウイルス肺炎5Gリモートコンサルシステムを支援しました。
また2月には、九江モバイルと協力し、九江市修水人民病院の5Gネットワークの展開を完了、江西省の初めての”5G+移動診療車“計画の実施を支援しました。このリモートコンサルシステムにより、江西省医療専門家チームと省内の106箇所の指定病院の間で迅速かつ安定なコミュニケーションが確立されました。
ZTEは、チャイナモバイルと協力してIPTVプラットフォームに基づく家族向けの「クラウドクラス」サービスを開始しました。湖北省、江西省、広西省などで、学生がテレビの大画面からワンクリックで有名教師のオンライン講義に入ることができ、コロナ禍においての教育ニーズを満たすことができました。
ZTEは、5G + XRプラットフォームに基づいて時空を超えた文化旅行業務に取り組んでいます。デジタル観光地を構築し、観光客に没入型バーチャル観光を提供するとともに、リアルとバーチャルを融合したインタラクティブなものにし、文化財・観光物の可視化閲覧とガイドを行います。
2019年、ZTEと中国の観光オンラインプラットフォームであるJOYU lvmamaは、5G+のスマートツーリズムの研究実験拠点を設立し、事業を展開しました。事業には、5G HDライブ放送や、5G VRシネマと没入型ツアー、3D風景の自由探索、そしてAR風景探索ミラー業務などが含まれています。同年、ZTEはJOYU lvmamaと協力して上海ツアー5Gゾーンビジネスを構築し、観光客にワンストップで新たな観光体験を提供しました。
2019年末に、中国の塾・教育企業大手の新東方、チャイナモバイル北京とZTEは、戦略的協定を締結。
5Gテクノロジーを活用し、新東方のデータ、シナリオ、リソースを組み合わせて、5G、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、AI、VR/ARなどの技術と教育の深い統合を探求しています。
その中で、貧困地域において簡易化教室の遠隔教育支援を展開するプロジェクトを開始しました。
2019年12月20日、 中国農業銀行の雄安新区における5Gスマートバンク拠点では、河北電信とZTEによる5GSAビジネスネットワークを活用し、5Gスライス+電子フェンス技術により、銀行でなくとも口座開設ができるなど、これまで店頭でしか行わなかった金融業務を提供しています。この技術は、従来のモバイル金融サービスのセキュリティ問題とリモート監視の障壁を打ち破り、5G業界アプリケーションの拡大に新しい方向性を提供します。
中信銀行では、ZTEと共同開発したGoldenDB分散データベースが2019年末から使用され始めた。GoldenDBは中信銀行のクレジットカードセンターで使用され、8000万のクレジットカードユーザをサポートし、1日の平均取引額は90億元となりました。これまでより、処理時間を60%縮め、業務の遅延は30ミリ秒以下となり、生産効率をさせました。
ZTEは天津ユニコムおよびTrunk Techとともに、天津ポートコンテナターミナルで商用5GネットワークおよびMECエッジクラウドシステムを構築し、ポートのインテリジェンス化ニーズを満たす5Gの専用ネットワーク環境を提供しました。
ポート作業管理システムTOSとのドッキングにより、5G環境下で操作制御体験と効率の向上や、無人コンテナトラックを採用した輸送と生産の効率の向上、5G HDビデオ監視によるモバイル監視を実現し、ポート地域の安全監督管理の情報レベルの向上を図りました。
2018年から取り組んだこの天津ポートプロジェクトは、業界からも高く評価されており、第1回世界5G大会応用発表コンクールで優勝し、GSMAと中国情報通信技術アカデミーが共同でリリースした「2020中国5G垂直産業応用事例」レポートに選ばれました。
ZTEは、これまで何百の企業や業界に対し、5Gを活用した支援をしてきました。そのなかでも大手通信事業者との5G協力の経験と実績をもとに、2020年11月24日、通信事業者が中長期的に5G開発を行うためのガイドライン提供を目的に、ホワイトペーパーを発表しました。
ホワイトペーパーでは、費用対効果の高いネットワークの構築、垂直産業のデジタル化の強化、価値重視の運用変革など、5G開発の課題に対応するための3つの開発ロードマップを提示しています。
さらに、エンドツーエンドネットワーク計画などの5G計画ソリューションや、実践事例も紹介しています。
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